一昨日で、年内のモンテッソーリスクールはおしまい。
昨日は教室の大掃除をしました。
朝から妙に寒いと思ったら、マイナス15度~。るるる~。寒い~。
カラっと晴れて青い空が美しいけど、路面は雪がまったく溶けずに凍結し放題。つるつる。
さて、忘れないうちに書いておこうおこうと思っていた、わたしが担当してるクラスの3歳の男の子との面白会話。
彼の面白さは、子どもにしてはものすごく声が低くてハスキーなのと、顔つきが妙におじいさんぽく、ほとんど笑わず常に眉間に皺が寄ってる風貌ってのもあり、会話だけでは20%しか面白さが伝えきれないのが残念無念なのですが。
ちなみにこの子だけじゃなく、「子どもってこんなに笑わないんだっけ?」と最初は驚きました。
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1.「豆子はなんで猿なの? Why are you a monkey? Why?」
これは、最初意味が分からなくて、「は?猿?人間だよ!What? Monkey? No I’m human.」と返答しても、「Why? Why?」と連呼してくる彼に、一緒にいた同僚がハッとして、「トム、彼女の名前はMameよ。Monkeyではなく!Tom her name is Mame, not Monkey!」と彼に伝えました。
理解したのかどうかは微妙でしたが、Whyの連呼はおさまりました。
家に帰って夫にこの話をしたところ、「うまいー!!!!!!確かに発音似てる!!!Monkey Monkey!!!」と大爆笑。
今まで誰にも指摘されなかったから気づかなかったんですが、みんなそう思ってるのかしらん。
2.「ヘルメットを壊してるところ。I’m breaking the helmet now.」
自転車乗る時用のヘルメットがあるんですが、そのカバーをむしり始めた彼に、「ちょっと!何をしてるの?Hey, what are you doing?」ときつめに問いかけたところ、「ヘルメットを壊してる。I’m breaking the helmet now.」とまったく悪びれる風でもなく、真顔で返答が。
むむーやるなおぬし。
他の子は、良くないことをしてるって思いつつやってるから、やめるかふくれるかするんですけどね。
思わず笑ってしまいましたが、そうね、あなたにこの問いかけは通じなかったか。
3.「泥で髪を洗った。パパがやれって言ったんだ。I washed my hair in the mud.」
雪あがりに外で遊んでたときに、金髪を泥だらけにした彼を発見。
「どうしたの?髪が濡れてるよ。」転んだのかなと思ってたずねると、「泥で髪を洗ったんだ。I washed my hair in the mud.」と。
「なぜ?髪を拭いたほうがいいね、ご両親もよく思わないよ。」と言うと、「大丈夫、大丈夫。パパがやれって言ったんだ。That’s ok. My dad told me to do that.」と、わたしの目の前で、ぬかるみに頭を突っ込み激しく首を振り始めた彼。
その姿が異様に面白かったのと、もしかしたらお父さん(元プロスポーツ選手で今でもすごいマッチョ系)が、「男子はぬかるみごときひるむな!頭を突っ込め!」とか彼に指導してる姿を想像しつつ、とめずに見てました。
4.「ぼくは頭がでかいんだ!I have a big head!」
両親が迎えに来た後、1人で部屋に入ってきた彼に、「何をしにきたの?」と聞くと、「何も。I don’t need anything.」って、何も用がないのに、外に両親とお兄ちゃんがいて、なぜあなた1人部屋に来させられたのよ?!
と、心で笑いつつ、外にいる先生に、彼は何しにきたのか確認すると、「あ、ズボン濡れてるから、着替えが必要」
おっと、なるほど、と、何もする必要がないと悠然としてる彼をトイレに誘導。
ほんとにまったくもって急ぐ感じがなく、ゆったりとトイレに向かい、鏡をじっと見るなり、おもむろに、「豆子、ぼくは頭がでかいんだ!Mame, I have a big head!」 と眉間に皺よったぎょろ目でうったえてくる。
たしかに頭がでかくてまるまるとしてる(体形のイメージはドラえもん)ので、「そうだね。いいから、とにかく、早く着替えて。Yeh, I think so」と返答しつつ、おかしくておかしくて。
いまはあなたの頭のサイズについて会話してる場合ではないのよ、ご両親とお兄ちゃんが外で待ってるんだから、おしっこで濡れたズボンを早く着替えなきゃ。
5.「ぼくたち親友だよね。ぼくのパパと豆子のパパも。You’re my best friend, right? My dad and your dad too.」
なんか挙動不審に、昼寝時間中にトイレにこもっていた彼を連れ出して手を洗わせてるときに、「ぼくたち親友だよね。ぼくのパパと豆子のパパも。You’re my best friend. My dad and your dad too.」
なんかよく意味が分からないけど、「そうだね」と答えると、「豆子のパパはなんていう名前なの?」と聞いてくるので、「けん。Ken」と返事すると、「おお、グレッグ!Oh, Greg!」と、謎にテンション高い突拍子もない反応。
「いや、ちーがーうー、けん。グレッグじゃない!」と言うと、「おお、ジョン!Oh, Jon!」と。
もう名前はほっとくことに。
6.「ぼくのパパも死んだんだ。My dad died too.」
「豆子のパパは何歳?」と聞いてくるので、「私のパパは80歳。去年死んだよ」と伝えると、「ぼくのパパも死んだんだ。 My dad died too. Yeh, he did.」と即効で返事が。
「いやいやいやいやそれはないよ、今朝あなたのパパ見たけど、すごい元気そうだったから、死んでないよ」と答えると、「いや、それが、死んだんだよ。No no he died!」
「ぼくの犬のキンキンも死んだんだ。My dog Kinkin died too.」と、もはやなんの会話なのかよく分からない状況に。
しかも、キンキンってほんとにそんな名前の犬なのか・・。
7.「トムは豆子のママ? Hey Mame, Tom is your mom?」
昼寝で寝かしつけ中に、おもむろに、小声で「ぼくのパパはいつか死ぬよね。My dad’s going to die.」と言うので、なんじゃ?と思いつつ、「そうだね、いつかはね。Yes, someday.」
「ぼくのママもいつか死ぬよね。My mom’s going to die too.」「そうだね、いつかはね。」「ぼくの犬もいつか死ぬよね。My dog’s going to die too.」父と母の次は犬かい!って感じもするけど、なんか哲学的な会話よね、とびっくりしてたところ、続けざまに、
「豆子、トムはあなたのママ?Hey Mame, Tom is your mom?」
はい?!近くにいた男性の先生(トム)が私のママだと?!あやうく吹き出しそうになたったのをどうにかこらえて、「まったくもって違うよ」と答えたら、「ふーん。」みたいな、納得したようなしてないような顔で。
どれだけ面白さが伝えられたか微妙ですが、今日はここまで。
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