今からちょうど10年前、会社の同僚に、「結婚した」という話をしたところ、「へー!アメリカ人!底抜けに陽気な感じ?いいね!」と言われました。
そのとき、彼と出会う前までは、私もアメリカ人に対する先入観を持っていたことを思い出しました。
えらそう”どうどうとしている”、人の話を聞かない”話好き”、うるさ過ぎる”陽気”。などなど。
夫は、“控えめ”、“聞き上手”、“自己主張が弱め”、“声が小さい”。
「こんなアメリカ人っているのね~~!(いい意味で)」 というのが彼の第一印象でした。
アメリカで生活していると”底抜けに陽気なアメリカ人”を見ない
アメリカに移住してみて驚いたことの1つに、「人が暗い!」があります。
町を歩く人は、みなさん不機嫌な顔をしていたり、独り言をぶつぶつぶつぶつ言っていたり(←あれ、私か?!)。
なので、たまーに笑顔で話しかけられると、「え、なんか裏があるよねこの人?」、とか、陽気な人を見かけると、「この人大丈夫?何があったの?!」って反射的に危険察知アンテナが立ちます。
アメリカ旅行中に見たアメリカ人はみなさんにこやかだった
移住する前にアメリカに旅行兼下見で来たときには、「うわー、なんてみんなにこやかなんだろう!東京と全然違う!」って感じたんです。
道を歩いていても、バスに乗っても、スーパーに買い物に行っても、レストランに行っても、どこでもたくさんの笑顔を見ました。(店員の愛想笑いじゃなくて、お客さんたちもにこやかでした。)
なぜ、アメリカ人から笑顔が消えたんだろう?
アメリカに下見に来てから移住まで、たった1年しか経ってないんです。
その間に、アメリカ人は変わってしまったのでしょうか・・・?
それとも、私の感じ方が変わったのでしょうか・・・?
はたまた、私が“旅人”だったから、アメリカ人は明るかったのでしょうか?
おそらく、これが理由かなあって思います。
私が住む場所には明るい人が減っていく運命なのかもしれません。
私の知人で、常に職場が倒産していくという経歴の持ち主がいます。
彼の入社当初は業績が良かったのに、入社してちょっとすると必ず業績が悪くなり、倒産するという・・・。6社で繰り返しています。
(会社の規模はすごく小さくはないし、彼の失敗が原因ではない)
そんな、“会社を倒産させてしまう”彼の運命と同じく、“私が住む場所には笑顔が減っていく”というのが私の運命なのです。
私が去った東京は明るい笑顔で満ち溢れる
私は東京大好きだし、生活していると自分自身は明るい気分でした。
ですが、どうしても、朝から電車のつり広告で「日本、沈没!」とか、「日本、最後のチャンス!生き残りをかけて!」なんて後ろ向きな文言たちを目にせざるを得ない状況で、常に明るい気分でいられる人って珍しいよなあ・・とは感じていました。
1990年代初めにバブルが崩壊してからずーっとですしね・・。
でもでも、私が去った後の東京は、明るい笑顔で満ち溢れるはず!!
美し過ぎる桜を堪能できるなんて、ほんとにほんとにほんとに、幸せなことですよ~日本のみなさん~
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