アメリカ生活 驚いた!アメリカの歯医者はこんな感じ

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アメリカ生活 驚いた!アメリカの歯医者はこんな感じ

アメリカでは医療費が高い、特に歯医者ははんぱなく高いから、とにかく気を付けたほうがいいと、脅されてきました。

歯を1本抜くのに、私は1000ドル(約10万1000円!!!)かかった、いや私は600ドル(約6万6,000円)で済んだ、とか。
詰め物が取れて直してもらって800ドル・・・。

先週から、左下の親知らずの周りがずきずきする。
なんとか炎症がおさまらないかな~と、バッファリンがぶ飲みしてたんですが、一向に収まらない・・。くぅぅ。

もうしかたない。
昨日、意を決して、夫の同僚のおすすめの歯医者に予約を入れ、今日行ってきました。

アメリカの歯医者って、す・ご・い!

 

歯医者に行く前の情報収集

「親知らずだったら、抜くか、炎症を抑えてから抜くか、でしょうね。こっちの歯医者はすぐ抜きたがるし。」

「ただまあ、何百ドルするし、その日にそっこう抜かれることはないだろうね。いくつか治療の案を出されて、次回までに選ぶというなられになるはず。」と。

友人知人からの情報をもとに、あまりに高い治療費だったら、別の歯医者に行ってみる、という方針を取ることに決めました。

(歯医者によって費用がまちまちなんですが、保険によっても個人の状況によっても変わってくるので、正確に調べることは不可能みたい)

 

歯医者でせっつかれながらブースに誘導される

予約10分前に到着したところ、待合室のソファに4人座っていました。
わあ、待たされそうだなあ・・・

が、問診表に記入していたら、歯科助手さん(アジア系女性)が受付にせっつきにきました。
「豆子さん、まだ~?」

おおチャンス!
病歴にチェックするリストに100個くらい項目がずらっと並んでいて、もうやる気ゼロ状態だったわたし。
「これ、全く分かんないんですけど、私すごい健康なので、全部OKです!」と言うと、「あ、じゃあいいわよ。アレルギーは?」「アレルギーないです。」

ラッキー!

奥から先生が、「大事なのは高血圧と心臓関係だけ、それ以外はほとんど関係ないわ。」と大声で伝えてきました。

待たされるどころか、せかされる感じで、ブースに誘導されました。
ブースが10個位並んでいます。
(あれ、ここたしか先生1人のはずなんだけど?!)

 

大声で雑談しながらまずはおもむろにレントゲン撮影

アメリカ生活 驚いた!アメリカの歯医者はこんな感じ レントゲン撮影

「豆子は、この歯医者初めてなのね。」と大声で言いながら、おもむろに歯科助手さんが、てきぱきとパソコンを操作し、レントゲンを16か所取り始めました。

(レントゲンとパソコンが接続されていて、レントゲン写真がパソコンに取り込まれる仕組み)

この間、ずーーーっと、他のブースの女性たちと、大声でベラベラベラベラ雑談。
どうやら誰かのコンサートの話で盛り上がってました。

「やばい、これ、レントゲン、いくらになるのか?!値段を聞くべきか?!」との心配が頭をよぎるも、「まあ、待合室にいた患者さんたち、大金持ちマダム~って感じじゃなく普通の人達だったし、夫の同僚のおすすめだし、そこまで暴利をむしり取られることはないだろう」と楽観的にとらえることに。

レントゲン取り終わった後、「今日、どうしましょうか?クリーニング?」
「いえ、クリーニングではなく、左下の親知らずが痛いので診てもらいたいんですが。」

(クリーニングだけする場合でも、おもむろにレントゲンを取るのね~。)

 

先生登場からのアフリカ話に花が咲く

 

アメリカ生活 驚いた!アメリカの歯医者はこんな感じ アフリカ話に花が咲く

その後すぐに先生が来ました。
レントゲンをチェックしながら、先生も、他の患者さんや歯科助手さんと大声で雑談!!

「数日前に、アフリカから帰って来たのよ。」と私にも雑談を振り始めました。
「アフリカ!行ってみたいです、いつか。アフリカのどこですか?」と答えると、

「え、ほんとに!リベリア。ほら、見て」と、iPhoneを差し出し、大量の写真を見せてくれます。
50人位の子供たちに囲まれて笑っている写真や、ホームステイ先のハンサムな青年達の写真。

「すごい、いいですねー!」とアメリカに来て外国に興味持っているアメリカ人始めてみたな~って感激しつつ心からの感想を伝えると、

子供たちを治療中の動画まで見せてくれました。「ほら、これ、私よ!」

なんともパワフルな女性。
ベトナム系アメリカ人で、40代かな。

いさぎよく親知らずを抜くことに

さて、治療は。

「この歯は、抜くしかないわね。さ、やりましょうか?」
「え、抜く以外に方法はないですか?」

「上に親知らずがないし、虫歯になりかけてるし、どの歯医者でも抜くって言うはず。」

「そ、そうですか・・・・。」

「あら、もしも今日心の準備ができてないのであれば、今日は薬を出すから、次回でもいいわよ。」とてきぱきと。

なんかこう言われると、親知らずごときで心の準備もへったくれもないわ、というところを見せたくなる性格なもんで。

「いえ、心の準備はばっちりです。が、費用いくらかかります?」

「費用?知らないわ。ちょっと待って、聞いてくるから。」
「レントゲンと親知らず抜くの全部で128ドルですって。」

ラッキーーーー!!!安いー!!もうこれは一気に済ましちゃえ!

ということで、決行することに。

親知らず抜きながら歯科助手にはげしくキレ始める先生・・

アメリカ生活 驚いた!アメリカの歯医者はこんな感じ 治療中に大声で怒り始める先生

麻酔の注射が何本も打たれました。(すごーいどんだけーーってくらいの量)

麻酔が効くのを待つ間に、歯のクリーニングがてきぱき開始されました。
(これって、日本じゃあんまりしないですよね?とにかく、なんだかすべてがテキパキ)

クリーニングの途中に、なんと、先生がいきなり大声で歯科助手さんを怒り始めます。

「何?なんなのこれは!信じられない!」「理由を説明しなさい!」「ああもう信じられない!」てな感じで。

助手さんも負けずと、ごちゃごちゃと言い返しています。

たまに、「あ、ここ虫歯ね。次回治療するから、また来なさいね。」などと私に伝えつつ、言い合いは続き。

親知らずにとりかかってからも、先生の怒りはますますヒートアップ。

んぎゃー、落ち着いてくれ~~ と心で悲鳴を上げるも、声にならず・・・。

そんな中、「さ、終了!」

「え、いつの間に!」
ものの2分位。痛みも感じず、流血もほぼなく、無事抜かれました。

やはり、大声で言い合いながらでもてきぱきと作業できるくらいの腕がないと、アフリカで治療するなんて無理なのかしらん・・。

なんてつぶやきながら、歯医者を後にしました。ふぅ。

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