今日は、先月から受講しているTEFL(英語講師の資格コース)の宿題で、他のクラスメートの提出物にコメントをしていました。
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1人のクラスメートが、教材に、中国の1人っ子政策についてのTEDスピーチ(What it was like to grow up under China’s one-child policy)を選んでました。
この、1985年生まれのナンフー・ワンという中国人女性のスピーチ内容に興味を持ち、ちょっと調べてみました。
彼女は、1985年生まれの中国人女性監督で、「一人っ子政策」についてのドキュメンタリー映画で、2019年サンダンス映画祭のドキュメンタリー部門でグランプリを受賞しました。
宿題が終わった後、グランプリを受賞した映画「一人っ子の国(原題:One Child Nation)」をアマゾンで見つけて、見てみました。
(「一人っ子の国」ってタイトルって、ちょっとイマイチじゃないか?ぶつぶつ)
「一人っ子政策」って、聞いたことはありましたが、具体的にどんな政策で、どんな風にすすめられたのかとか全然知りませんでした。
1979年から、つい最近2015年まで行われていたことに驚いたレベル。
前に、ちょっと年下の中国人の友達が3人姉妹だということを知り、「1人っ子政策じゃなかったんだ?」と聞いたところ、「うちは、田舎だったからか、大丈夫だったみたいなんですよね~」と。
なので、なんとなく一人っ子政策って、ケースバイケースだったのかな、くらいの理解しかしてませんでした。
んが、映画を見てみると、なんだかもう、こんなことがつい最近まで起きていたのかと茫然とする展開。
キーワード的には、「中絶」「不妊手術」「生まれてきた赤ちゃんを殺める」「女の子は捨てる」「スローガン」「洗脳」「仕方なかった」「人身売買」「とにかく男性優位」。
夫婦間で生む子供を1人にするために、当然のように女性だけが犠牲になっている状況(他のケースもあるんでしょうけど少なくともこの映画では)だったということに、びっくりしました。
「血の川ができようとも2人目は産ませない」というスローガン。
子供を1人生んだ女性には、不妊手術が強制され、拒んだ女性は”豚のように”医師のところ(病院と呼べない小屋みたいな)に役人に引きずられて連れ込まれて。
この政策を推進して国民的英雄(?)と何度も表彰された役人は女性でした。
ただ、監督の個性でしょうか、そこまで終始暗いトーンではなく、淡々とつづられているので、時に涙しながら、一気に見てしました。
「支配されることに慣れてしまうと、自分の人生に責任を持て(た)なくなる」という監督のメッセージにも強く共感。
というような話を妹にしてたところ、「日本にも、男尊女卑というか女性が軽視されてる&男性が喜ばれる環境は、今でも普通にあるよー」と、熱くシャンパン片手に語り合うわたしたち。
本当に、なんて恵まれた環境で、のほほんと東京で生きてきたことに、うしろめたさと、感謝の気持ちでいっぱいな、子供の日。
いっぱい苦労してきてくれた、父に改めて感謝を。Viva!
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