アメリカ生活 ささやかな達成感のIkigaiと、平安貴族のハイコンテクスト文化

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アメリカ生活 ささやかな達成感のIkigaiと、平安貴族のハイコンテクスト文化

アメリカの感謝祭も終わり、と思ったら、胃腸ウィルスにやられてダウン。

先週、今週と、職場モンテッソーリのクラスの子どもたちが部屋でおもむろに嘔吐したのを掃除したときに、感染したのか?

うかつだったな、とほほ。

さて、Ikigaiについて、わーなるほど!というコメントをもらったので紹介します。

”筋トレ、洗車、通販より安い店への猫トイレ砂の買い物など、ちょっと面倒だと思って後回しにしたくなること、毎日の生活に溢れていますよね。

そんな時なんとかやる気を出してそれらを片づけると、予想以上に「勝った」的な達成感が出ます。

医学的にはホルモンのドーパミンが出ているとのことです。

同時にドーパミンの過剰供給を抑えるセロトニンというホルモンも分泌され、僕がオチョウシ者になるのを防いでいるようです。

長くなりましたがMy Ikigaiはドーパミンによるささやかな達成感に浸ることかな。

「よくやった!」と自分を褒めるのも必ずやってますけどね。”

というメッセージに、結構目からウロコ。

というのは、わたしの場合、ちょっと面倒だと思って後回しにしたくなることは、やって当たり前で、逆に、やらないと、必要以上に「負けた」感に打ちひしがれる傾向あり。

ぜひ、参考にしたいところ。

ささやかな幸福感や達成感って、誰かに与えられるもんじゃないし、自分で見い出していくしかないですもんね。

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ハイコンテクスト・ローコンテクスト文化

幸福感といえば、友達が、「幸せを感じるのは、美味しい物を食べてるとき」と言ってて、そのときは、「ほー、わたしは食べ物にはそんなにこだわりないからなー」なんて思ったんですが。

今考えてみると、食べ物の味そのもの以外に、その場だったり作り手だったり、すべてひっくるめて幸せな時間ということはわたしにも当てはまるな、と。

どんなに味が好みでも、ものすごい緊張感ある場だったり、不潔な場だったりしたら、幸せ~って思わないですよね。

このように、彼女が言ったこと以外の、行間を読むコミュニケーションをする文化は、「ハイコンテクスト文化」。

逆に、言葉どおりに受け取るコミュニケーションをする文化は、「ローコンテクスト文化」。

先日買った「異文化理解力」には、このハイコンテクストとローコンテクスト文化について、国ごとの傾向が書かれていました。

なんと、日本は、最もハイコンテクスト文化だって。

そして、最もローコンテクスト文化なのは、アメリカ。

日本、ハイコンテクストだよなーとは思ってたけど、まさか1番ハイコンテクストだったとは!

たしかに、平安貴族の和歌とか、直接書いてない内容を頭の中で自分で繋ぎ合わせなくちゃいけないですよね。

古文や漢文に限らず、現代文でも、「筆者の隠された思いは何か?」とか、「そんなの筆者に聞かなきゃ分からないでしょ!」と秘かに思いながら、テスト勉強してました。

学校では、長年に渡り、行間を読む訓練をさせられてきたんですねえ。

そうやって、ハイコンテクスト文化は形成されたのかしらん。ぶつぶつ。

そう言われて意識してみると、わたしも平安貴族なみに、自然に、いろいろはしょった発言をしてることに気づきます。

例えば、今週木曜日の感謝祭のときにご一緒したピーターに、「スキーやスノボ―はする?」と聞かれ、

「小さい頃はしてたけど、今は、寒いからやらない。スキーより温泉がいいな」と答えたところ、

ほー、温泉好きなんだ。」と、若干当惑気味の彼

日本では、豪雪地帯つまりスキー場の近くには温泉があることが多いですよね。

(順番としては、温泉はもともとあり、そこにスキー場が作られたのか)

わたしの母は、「ママはスキーはいいわ、温泉入って待ってる」と。

この状況が共通認識できてる人たちの間では、「スキーor温泉」が成り立つけど、そうね、今住んでるモンタナは世界有数のスキーリゾート地だけど、温泉はない。

ちなみに、温泉ネタだと、職場のモンテッソーリの同僚何人かから、わたしが日本人だと言うと、「日本だと、猿と一緒に温泉入るのよね?あなたも一緒に入った?」とおもむろに聞かれ、「は?猿?!」と、未経験のわたしには、なんのことだか分からず。



地獄谷がアメリカで知られてるとはつゆ知らず!

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