アメリカ生活 モンタナで身近な死について考えてみる

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アメリカ生活 モンタナで身近な死について考えてみる

昨日、大学時代のサークルで一緒だった2学年下の後輩が亡くなった、ということを聞きました。

数年前に、病気で入院しているという話を人づてに聞いてましたが、その後、結婚して元気そうな姿がFacebookに投稿されていたりしたので、元気にやってるんだ、と思ってました。

残された奥さんも、かわいそう・・・。

父が亡くなってから買って、興味ある個所だけ読んだ本「死別の悲しみを癒すアドバイスブック―家族を亡くしたあなたに」を、ちゃんと全部読んでみようと思っていたところだったこともあり。

死について考えてみる

アメリカ生活 モンタナで身近な死について考えてみる

ちょっと、”死”について考えてみようと、日本語で、無料で学べるgaccoというオンラインプログラムに、東北大学が提供してる、死に関する講座を見つけました。

memento mori-死を想え-

内容は、1.死とは何か、2.死者と生者の接点、3.日本人の死生観、4.社会変動の中の死の文化。

まだ最初の方しか受講してませんが、その中で、宮崎学さんの「死」という写真集が紹介されてました。

山の中で見つけたカモシカの死体の近くにカメラを設置して、死体の変化を観測されてます。

死臭を嗅いだタヌキが肉を毎晩食べに来たり、モモンガが寝床作りのために毛皮を取りに来たりします。

死んだカモシカの肉体は崩れていきますが、その肉体が別の動物の生につながれていく様子が、写真で見られます。

頭では分かっていたことですが、実際に、本物のシカ1匹が変化していく様を写真で見ると、なんというか、感覚的に腑に落ちたというか。

モンタナに滞在していて感じるのが、都会や街での生活とくらべて、死が、ぐっと身近にあること

前回の滞在中に、義父が連れて行ってくれた険しい山道(オフロード)の途中でも、「ここでこないだハイキングしてた人が落下して亡くなった」とか、「ここから落ちた車が何台もある」とか、「シカが道から落下して死んだ」とか。

そもそも義父は、森で熊に襲われたから仕方なく撃って、死んだ熊を自分のトラックに積んで持って帰って来て、家でベアージャーキー作ったりしてます。

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人間や動物の死が、そこら中にある。

モンタナ州でだけではなく、20時間のロードトリップ中には、車に引かれて死んでるシカとかキツネとかタヌキとか、たくさん見ました。

そして、今朝、近所を散歩中に、なんか急激に異臭がするので脇の草むらを見ると、血を流したシカの死体が。

あらまあ、生活圏内で、シカの死体を見るとは、なかなか思ってませんでした。

けど、今思うと、見てもまったく驚きはなかった。

前日に、宮崎学さんの写真集のカモシカの死が、次の生に繋がっていく様を見ていたからなのか。

gaccoの講座、一番興味ある部分が、「日本人の死生観」なんですが、今日見てみようと思います!

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