アメリカのコミュニティカレッジの英語ESLクラスで、人とのコミュニケーションの取り方について勉強しました。
先生からいくつか出された質問の1つが、「友人や知人に物を貸して、なかなか返してもらえないとき、あなたならどうしますか?」
選択肢が、
1.返して欲しいと直接言う
2.共通の知人に、それとなく伝えてもらう
3.貸した自分が悪かったと、諦める
みなさん、どうですか?
私は迷うことなく、1を選択しました。
それを見て先生が「え!!!日本人ってはっきり言えないかとばかり思っていた。」と驚きの声を上げました。
アメリカ人は自分が貸した物を返してもらう催促ができない
さらに、「わたしたちアメリカ人は、返してもらうように友人に直接言うことはできない」と。
今度は私が驚く!「えええ。なぜ????」
先生いわく、「そうねえ、アメリカ人は、相手に“細かいことを言うやつだ”と思われたり嫌われることに恐怖心を持っているからかしら。
私ももちろん物を貸したことがあるけれど、そのたびに、“あれはあげた物だ。返ってはこない”と思いこむ努力をして、もしも返ってきたら、ラッキー!って心底思うようにしている。」と。
この話を聞いて、私の夫が、日本で、自分で買って大切にしていた“下妻物語”や“風の谷のナウシカ豪華版”のDVDを同僚に貸したときのことを思い出しました。
数か月経って、「下妻物語見たいんだけど、まだDVD返してもらえなくって・・」「なんでこんなに長い期間返してくれないんだ!」ってぼやいてるので、「え、返してって言えば?」って言っても、催促せずにいて、その後夫が転職したこともあり、それっきりに。
私としては、「なんでだろう不思議な人だな~あんなに気に入ってたのに、要らないのかしら~?」って謎だったんです。
という話を先生にしたところ、「そうそう、それはアメリカ人としては当然のコミュニケーションの取り方よ!」と自信満々に断言されました。
授業ではここでこの話題は終わりました。
アメリカでは「人間はくったくなくおおらかであるべきだぜー!」というプレッシャーが強い
授業後に、理由を考えてみました。
アメリカ社会って、「細かいこと気にせずにおおらかであるべき~!」「くよくよしないでつねに前向きであるべき~!」みたいな雰囲気があります。
これって、あまりにやられるとプレッシャーになりますよね。
別に、アメリカで生まれたからって、アメリカに移住してきたからって、みんながみんなこんな志向であるはずもなく。
誰の陰謀か?
“おおらかであるべき!”プレッシャーがアメリカ社会に蔓延しているのは、なぜ?
おそらく、昔、精神科医師や心理カウンセリングがたてたビジネス戦略によるものという案が濃厚です。
この押しつぶされそうなあるべきプレッシャーの中で、”貸した物を返してもらうよう催促することもできず”に心の中でイライライライラしているアメリカ人たち。
そりゃあ心のバランスを保てなくなってしまう人続出ですよね。
で、精神科やカウンセリングがめちゃくちゃ儲かってます。(まさに思うつぼ)
アメリカ人のみなさーん、そんなにプレッシャー感じなくてもいいですよ~
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