日本に帰国中 父と愛人チワワの短歌を読み解く(恋よ修羅場よ爆破してくれ!!)

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日本に帰国中 父と愛人チワワの短歌を読み解く(恋よ修羅場よ爆破してくれ!!)

父の書いた短歌を読み進めています。

父の短歌のお仲間から、「毎月発行している短歌誌に掲載された10首、詠んであげて下さい。
歌は本音が出ます。奥深く読みとれますよ。」とお聞きしました。

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父の参加していた短歌会の同人誌「熾」。
提出してから掲載されるまで3カ月か4カ月間のタイムラグがありそうです。

時事について詠んだ歌が多く目につくものの、ちょこちょこと、日常生活についての歌もあります。

子犬ハル三年密に暮らしてはもう愛人の如くになりぬ

みたいな。



飼い犬(愛人)ハルを詠んだ父の歌

日本に帰国中 父と愛人チワワの短歌を読み解く(恋よ修羅場よ爆破してくれ!!)
さて、今日は、飼い犬(チワワの雌)について詠んだ歌をご紹介。

ちなみに、私は基本的に犬より猫大好きっ子で、今まで実家に帰っても犬のことはほとんど眼中にありませんでした。

なので、チワワのハルがこんなに父に愛されていたことを今まで知りませんでした!!

2017年1月号
深夜また犬と二人で菓子を食う君は叫べりデブになるよと

★ハルちゃん、まるでチワワではない外見なんです。
「何とのミックスですか?」とよく聞かれます。
コーギー風。6キロ。(チワワの平均体重はwikipediaによると 1.8–2.7キロ)

深夜に毎日菓子を食ってたから、こんなに巨大化しちゃったのね!

2017/3月号
愛犬に我が風邪うつりせき込むを見るも辛くて医療費投ず

★犬に人間の風邪がうつるのだろうか・・?
(ネットで調べてみた限りでは、うつらない)

すっかり擬人化されてますね。

2017/4月号
吾が姿客観視すれば老人が犬に引かれて必死に走る

★今思い出しましたが、昔、1度だけハルの散歩に一緒に行ったことがありました。
その時に、ハルが走り出し、父もまさか走り出した姿に、ものすごく驚いた記憶があります。

父が白血病が治って間もなくで、激痩せかつ足元おぼつかない状況だったので、この散歩というのは命がけなのだと。

2017/9月号
人生はこれで良いのか七十四の一の楽しみ犬との散歩

★いいのではないでしょうかね~。
ちなみに私の70歳の夢は、仲良しの友人たちとこたつでみかん食べながらお茶をすすること。

でも、父には物足りなかったんですね。
だから、なんだか勉強会とか会食とかで、無理にでも出歩いてたんでしょう。

犬が主で道の真ん中引かれ行く可愛さ余り躾が出来ず

★こんな姿を、写真に収められなかったのが残念!
いつも1人で散歩してたみたいだから、家族は誰も見てないですね。

2017/11月号
子犬ハル三年密に暮らしてはもう愛人の如くになりぬ

★わははどんな関係性だったんでしょうか!!

2018/3月号
犬に問ういつまで君と歩けるか後期高齢前の年の瀬

★なるほど、こんなことを感じる頃もあったんですね。

2019/3月号
散歩して書を読み惰眠すこんな日々恋よ修羅場よ爆破してくれ

★父はハルなしでは散歩することはありませんでしたので、こちらも犬系の歌に。
2018年12月頃に提出した歌かな。
こんなこと優雅に言ってられた平和な日々だったんですね。(遠い目)

父よ、”恋よ修羅場よ”、って、なにに感化されたのか?
聞いてみたかった!

2019/11月号
この犬もこのテーブルもこの額もこのベッドともしばしの別れ

★この”額”は、どれだったのだろうか・・?

2020/1月号
餌やらず散歩も出来ぬ我がことを犬は位を下げて見るらし

★これは、2019年10月提出なので、まだ膵臓癌を再発する前ですね。
あんなに可愛がってたハルちゃん、無情にも、餌やり散歩を代わった母になつき始め。
ちょっと冷たいなーハルって。
そんなもんなんでしょうか。

「腹撫でろ」「背中も撫でろ」「柔らかく」要求ばかりの我が子犬ハル

★わはは、甘やかしまくりましたね。

父の短歌を読むまで、父がハルをこんなに愛していたのを知らなかったのは、膵臓癌を再発してから、ハルを少し遠ざけるような感じだったからかな、と。

ハルを無理やりちょこっと父のベッドに乗せてみても、軽く撫でてみるくらい。

珍しくあずきアイス棒を食べたときに、1かけこっそりハルにあげていたのは見逃しませんでしたけど、一番父とハルが密着してた瞬間でした。

過去の蜜月を思い出すのが、悲しかったのでしょうかねえ。

(思いを聞いてみればよかった!!!!)

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