アメリカでは、交通量の多い道路の角に、信号で停車中の車の運転手に見えるように「お金をください」と書かれた紙を持って立っているホームレスがいます。
(日本で道路でこんなことしていたら、危ないし、誰かが警察呼ぶんじゃないかなあ。)
誰かお金あげる人なんているのかしら?!って思ってたんですが、なんと、結構、車の窓を開けて、ホームレスにお金を渡す姿を見かけます。
ホームレスにお金をあげるアメリカ人をよく見かける
道路のホームレスに爽やかにコインを渡したり、会話を交わしたりしているアメリカ人を見ていて、ふとモロッコでの夫の行動を思い出しました。
モロッコ旅行中に、道でホームレスにお金をせがまれて、夫が、「ない」と答えました。
が、その後、ポケットにコインがあることに気づき、ホームレスを走って追いかけて行って、コインを渡していました。
(追いかけて行ってまでホームレスにお金を渡すなんて!!)
(他、国籍不明ですが、ホームレスや物乞いしてくる子供たちなどに、気前よくお金を渡している白人をよく目にしました。
白人にも明らかに寄って行ってましたが、すぐコインあげてるから、つきまとわれていないように見える。
日本人の私は、こばんだり無視しようとするから、つきまとわれるんだなあって発見したことを思い出しました。)
なぜアメリカ人はホームレスにお金をあげがちなのか?
宗教・・?
少なくとも私の夫は無宗教なので、それだけではなさそう。
性格がいい・・?
夫より私の方が良いので、それも違いそう。
私が思うに、アメリカやヨーロッパではチップ文化が浸透しているからです。
アメリカ人は、価格表にのっていないサービスや物にお金(チップ)を出すことに慣れています。
私の住む地域だと、税込み価格に、プラス15%~20%チップ出しています。
レストランだけでなく、美容院やマッサージなどでも、チップを担当してくれた方にお支払いします。
(最初のころ、美容院でチップを渡す習慣があることを知らず・・・・・。ごめんなさい・・)
なので、“人に、価格表にないコインやお金をあげる”ことが日常なので、ホームレスの人たちに少し手持ちのコインをあげることに抵抗がありません。
ホームレスとの接触は、チップになじみがない移民のための訓練です
先日、バス停で、ベースは白人だけど若干アジア系のかおりがする50代位の女性に、時間を聞かれました。
バス遅れてますね、など軽く会話を交わしていたところ、「細かいお金が手元にないから、くれませんか?」って言われました。
そこで初めて、彼女の靴や洋服が相当古ぼけていて、おそらくホームレスだということに気づきました。
バス代は2.5ドルなんですが、私も5ドル札しか持っていなかったので、断ってしまいました。
彼女はちょっと残念そうではありましたが、しつこいこともなく微笑されました。
ここで、バスが到着。
「あなた、もしかして日本人?」って最後にとつぜん聞かれ、「そう。」と答えると、「私の亡くなったお母さんは日本人だったのよ。」と。
バスにみなさん乗り込んでしまっていたので、ここで何を言う間もなく、私も慌ててバスに乗り込みました。
彼女は発車するバス(か私に)手を振る彼女。
バスに乗ってから、「なんで5ドルあげなかったんだろう・・・」、となんともあと腐れの悪い思いがしばらく消えませんでした。
なぜか、この件があった後から、チップを支払うことに対する違和感がぐっと薄れました。
彼女は、自治体か政府の戦略で、チップをけちる移民(わたし)に接触することを命じられていたようですが、みごと大成功!
【今日読んだ本のご紹介】
帯文に惹かれて、一気読みしました。
“みんなが、飾らずむりせず、自分そのものを生きることができたら、世界はどんなところになるだろう”
さて、どんな世界になると思います・・?!