すい臓癌で3月14日に亡くなった父について、書こうと思います。
まず驚いた思い出が、「記憶力が抜群」だったこと。
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今回は、何気に「おしゃれ」だったことについて。
遺影を、妹の結婚式のときの、にっこり笑顔の写真にしたんですが、改めてみて見ると、なんともかわいいピンクの蝶ネクタイをしている!
これは、妹がハワイでお土産に買ってきたものらしい。
(全然知らなかった・・)
写真の背景を選べたんですが、菜の花の写真をチョイスし、黄色とピンクがなんとも春っぽい。
このにっこり遺影のおかげなのかなんなのか、告別式も、なんかほんわり雰囲気だったのかも。
昨日、葬儀屋さんから、「とても温かい式だったのでパンフレットに載せたく、インタビューさせて欲しい」という依頼がきました。
丁寧にお断りしましたが。
友達の「お父さん、すごいおしゃれだね」に驚く
さて、今まで父がおしゃれかどうかなんて考えたことがなかったのですが、7月24日に12時間に渡るすい臓癌の手術をして、退院してきたときの写真を友達に送ったところ、「え!すごいおしゃれだね!」という感想をもらいました。
こちらとら、激痩せしたことにばかり注目してて、父の自称、「戦争が終わったのに気づかず隠れていた帰還兵みたいだな」に、笑ってたとこだったので、おしゃれと言われ、びっくりしました。
その時のいで立ちは、Reyn Spoonerのアロハシャツに、白いパンツに茶色のサンダル。
ほぇ~そうですか。
たしかに、そう言われてみると、赤とかピンクとかのシャツやセーター普通に着ていたなあー。
母の派手柄のかばんも、ちゃっかり自分使いにしてたり。
2月27日に入院するため病院に向かう朝、「黒い靴を履いていく」というので、靴箱から出すも、「それじゃない!もっとくるぶしまでくるやつ」「これ?」「違う!」「パリに履いてったやつだよ!」「パパがパリにどの靴を履いていったかなんて、把握しとらん!」と、ひとしきり玄関でワーワー。
そういや、結局その靴は見つからなかったんだけど、どこいっちゃったんだろうか。
その間、車椅子のまま乗ることができる介護タクシーの3人の方も玄関で、あらまあ、とびっくり顔。
(歩けないんだし、どの靴でもいいよね・・)
髪や唇の手入れにも余念がない父
服や靴もそうなんだけど、ドライヤーも、(毛量は私の50分の1くらいのくせに)マイドライヤーを持っていた父。
シャンプーもお気に入りのがあり、「あ、もうないから注文しなきゃ」と、1箱ネットで注文してました。
(結局そのシャンプーは開封することなかったけど・・クスン)
おっと、今知ったけど、高いじゃないか!!
訪問介護の方に髪を洗ってもらった後には、ドライヤーをして、ヘアトニックをつけてもらってました。(もちろんこの順番も指示出し)
あとは、とにかくいつでもリップクリームを塗ってました。
こちらは、特にこだわりがなかったようで、私チョイスでいくつか買い与えてました。
(ちなみに、お棺に1本いれました)
世の中の77歳の男性の生態って知らないけど、こんなもんなのか?
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