日本に帰国中 膵臓癌の父への感謝&思い出ノート作成プロジェクト

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11月に膵臓癌が再発した父が、病院での治療がなくなり、1月8日になんとか退院してきました。

そもそも、12月19日に日本に帰国するチケットを取っていたのが、19日までもたないかもしれないからもっと早く帰国できないか、と妹から連絡を受けました。
で、慌てて、どたばた12日に日本に到着しました。

そこから、まさか、退院できることになるとは誰も思っていませんでした。

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父への感謝プロジェクト開始!


ふとした思い付きで、「父への今までの感謝を、文字にして渡さない?」と妹に打診。

おー、いいねー。
例えば、表彰状とか?
模造紙に書きたいことを書きなぐるとか?

とにかく、善は急がねば、と、1月15日に文房具屋に2人でダッシュ。

模造紙を眺めてたところ、模造紙に書くのはいいけど、読みにくいよねー。
特にベッドの上で読むことを想定すると、ぐちゃぐちゃになるだろなあ。

じゃ、白紙のノート形式にするか。
小さな町の文房具屋さんなので、選択肢はほとんどなく、このA4サイズのスケッチブックをチョイス。

スケッチブックを小脇に抱え、そのままカラオケボックスにまたダッシュ。
わたしたちに残された時間は、1時間30分。

そう、どこでこのプロジェクトの相談をするかが1つの検討事項で。
最初、ロイホはどうか?と伝えたところ、「2人で書きながら大泣きしてたら、周りに引かれるよねえ」と妹。
むむー。そうか。泣くか?
まあ、ロイホで妹に嗚咽されても、困るしな。

(昔、渋谷のスクランブル交差点で、携帯片手に大泣きしながらこっち向かってくるパンツスーツの子がいるなーと見てたら、妹だったことがあった。営業先のむかつくおやじと電話してるうちにカッとしたらしく・・。)

じゃ、どこだ?
個室があって、安いところ。

カラオケボックス!
我ながらナイスなアイデア!!

母と何度か一緒に食べに行ったことがある近所のインドカレー屋の前に、カラオケボックスがあったことを思い出しました。

父は、膵臓癌で入院するまで、歌を習っていました。
父が引きずるように誘い込んだ母も、一緒にレッスンを受けていたようで、たまにこのカラオケボックスでも2人で練習しに来ていた、という話。

余談ですが、負けず嫌い競争では常にトップを走ってきた父、母のほうが点数が高いと、「この機械は女に甘いんだ!」「女性客を増やしたいカラオケボックスの陰謀だ!」とか、ギャーギャーうるさいのよ、と母の愚痴に、爆笑。
「点数を出さないようにすれば?」というも、「それだと張り合いがないから、点数は出すぞ!」と言ってきかない、と。
それはそれは、ご愁傷様・・・。

父への感謝ノートはこんな感じに


カラオケボックスで、角部屋をゲット。
とりあえず、ブレストがてら、メモ作成。

「父と一緒に行ったり、やったりしたことって、なんだっけ?」
「父に感謝していることって、どんなこと?」

構成は、こんな感じにしよう。
1.私たちの父でいてくれて、ありがとう
2.父のこんな姿勢から、多くを学んだよ
3.思い出の写真を貼ってコメントつける

本編の2については、次の9項目に整理して、各項目ごとに、私と妹で1ページづつ見開きで書く。
1.めちゃくちゃ好奇心旺盛
2.無条件の愛をくれた
3.前向きな姿勢
4.カメジローもあっと驚く不屈の精神
5.Kenイムズを常に心に持っている
6.娘に対し、放任主義を装いつつ、自立心を育ててくれた
7.私たちを信じる努力をし、なんでも応援してくれた(否定されない)
8.貪欲に冒険を楽しむ
9.どんな時もユーモアを忘れない!!

最後の、「ユーモア」は、わたしたちとしては一番強調したい。

いつでも、ちょっとしたギャグを、私たちの友人にももちろん、病院でも看護師さんや医者にまで言って笑わせてた父ですが、もう最近ではめっきり、そんな余裕もなくなってしまい、眉間に皺。

手が痺れて痛くて、携帯メールもできなくなっちゃったし、癌の拡大も恐怖だし、当たり前なんですがねー。
ここは、なんとか、一日一笑を目指したいところ。

カラオケボックスミーティングは、ここで終了。
次回までに、各自、文章を考えてくること。

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