アメリカ生活 真珠湾12月だからじゃないけど、読んだ本「戦争と広告」についてつらつらと

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アメリカ生活 真珠湾12月だからじゃないけど、読んだ本「戦争と広告」

今日は久しぶりに、終日雪でした。

マイナス6度の中、さわやかに郵便取りに20歩しか外に出てない。

さて、そんな中、ついに、TEFLという英語講師資格コースで10月から受けてた「スピーキング教授法」クラスの最終課題を提出しました。イエイ!(このカタカナ見て、”遺影”が頭(なのか心なのか)に浮かんだ自分に驚きつつ・・)

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今週読んだ本、「戦争と広告」について、思うところを書いてみる。

モンタナ州に引っ越して来る直前にブックオフでまとめ買いしてきた本の中の一冊。

「メディアはいかに嘘をつくのか?」という帯に反応して即買い。

コロナやアメリカの大統領選挙などもろもろの報道に揉まれる中、何を信じていいのか分からなくなってしまったよ~涙 なんて感じるこのごろ。

そんな今年のあれやこれやを目にすることなく今年の雪のホワイトデーに亡くなった、第二次世界大戦真っ最中に生まれ、東京大空襲で家が全焼して命からがら田舎に疎開し、極度の貧困生活に苦悶しつつ大学を卒業し、50年に渡り報道の仕事をしてた父と話したかったなあ、と。
(たぶん、”話す”というより、わたしが攻め立て→父、苦笑、みたいな展開だな。苦笑。)

本当に自分が信じてる事柄であれば、伝えてしまったものの、後々振り返ってみると結果的に間違っていた、ごめんなさい、っていうのは、人間、完璧はありえないから、しょうがない。

けど、嘘と知りつつ、故意に、自分の利益のために周りを騙す(洗脳する)のは、人として最悪な行動なんじゃないかしらん。

たとえば、「空襲から絶対逃げるな」トンデモ防空法が絶望的惨状をもたらした

この記事にある、1938年の陸軍監修の”落下した焼夷弾の処置”ポスター。

家の中に米軍機に落とされた焼夷弾をシャベルにすくって庭に出す画に、「折よくば、(降ってきた焼夷弾を)戸外へ投げ出せ」とか言ってるけど、手品師でもあるまいし、普通の市民がシャベルでそんなことができるのか?!

小さなバケツで焼夷弾に水をかけてる画。こちらは、「周囲に水をかけて、延焼を防げ」って、家庭用の花火くらいでしょ、バケツの水で消し止められるのは・・・。

陸軍が、こんなことを信じていたとは思えない。
でも、市民には信じさせたかった。

また、わたしの祖母が断固として参加しなかったらしい、戦時中に地域で行われた”竹やり訓練”と”バケツリレー”。(よく参加をのがれられたなあ)

祖母いわく、「竹やりで空襲を防げるわけがない、ばかばかしい」と。

竹やり訓練ってこんな感じだったみたい:共同通信社提供の画像

いや、ほんとに、身長150cm、生まれてこのかた運動なんかしたことがない祖母が、いくら竹を振りかざそうと、無理でしょ。
そんなん、武蔵だって無理だよ。

って、軍の人達は知ってたんじゃないか。(本気で信じてた軍人もいたとは思うけれど、少なくとも幹部は絶対分かってたと思う)

なんかもう、偽の大義名分作ってふりかざして市民をコントロールしようとするの、やめて欲しいな~、とつくづく願う今日このごろ。

どうなの、父よ。
だまってないでなんか意見してちょ。

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