アメリカ生活 レジリエンスについて考える~ヤクルトレディとメタ社

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アメリカ生活 レジリエンスについて考える~ヤクルトレディとメタ社

先週日曜日から夏時間になりました。

朝起きて、あれ、なんか変だぞ、と。

(って、アイフォンの時計が自動変換されてなかったら、気づかなかったな)

さて、今週は職場のモンテッソーリスクールが春休みです。

モンタナ、夏どころか、雪もり沢山で、春の気配もまったく感じない今日このごろですが。ぶつぶつ。

レジリエンス経営の本を読んだ

やっと、先月から目標にあげていた、「本を3冊読む」のうちの1冊目を読み終えました。

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「未来企業ーレジリエンスの経営とリーダーシップ」ロンドンビジネススクールの教授のリンダ・グラットンさんの、2014年に出版された本。



日本語版は高くて買えず、英語版で読みました。

英語版のタイトルは、「The KEY- How corporations succeed by solving the world’s toughest problems」で、レジリエンスという単語は入ってないんですが。 



なぜこの本を読もうと思ったかというと、わたしが活動に携わっている東京の教育系団体で、「レジリエントな職場を創るには」というテーマで本を出版しよう、という話になっていて。

テーマを決めたときにわたしは参加してなかったこともあり、”レジリエントな職場”って、いったいどんな職場なの?ということを知りたくて、読むことにしました。

レジリエンスとは、日本語では、”変化や困難な状況に対する回復力、しなやかさ、弾力性”。

わたしが思うに、レジリエンスな職場を創るには、まず個人個人がレジリエンスを持っていること、または持てるように鍛えていることが必要だよね、と。

次に、企業内に、個人個人が活躍できるような仕組みがあること。

あとは、なんだろう?!

この本からメモ書きしておきます。

◆3層の企業のレジリエンス領域

企業内→地域社会→世界中
 


(Source: Lynda Gratton “The KEY” 2014, )
1番中側:企業内のレジリエンスをつくる
2番目:地域社会に根ざす
3番目:全世界的な課題に挑戦する

◆企業内にレジリエンスをつくるのに大事なこと
1.知能と知恵:個人として、チームとして、それらを活用、蓄積する
2.感情的な活力:元気で活力を感じているとき、仕事に創造性と革新性をもたらす可能性が高くなる
3.社会的なつながり:企業の富とは、企業を横断し、企業の枠を越えてより広い生態系に広がるネットワークの広がりと豊かさにある

◆経緯
1970年代:知能→レジリエンス
1980年代:レジリエンスは知能だけではなく、感情的な活力も必要
1990年代:深い人間関係も必要

◆企業が地域社会に思いやりを促すには?
高齢者が倒れているのを発見し、病院に送ったヤクルトレディーの例が紹介されていました。
効率性だけを重んじぜずに、地域社会で役に立つような仕事のやりかた。

◆企業が全世界に役立てるために必要なこと
1.決定権を保有する期間を長くする(短期的利益の追求ではなく)
2.多様なネットワークに働きかける
3.同盟をつくれるようになる

ヤクルトレディーが出てきたからというわけでもないんですが、この本を読んでいて、キッコーマンのことを思いました。

発祥の野田市はキッコーマン町で、全世界的な企業になった今でも本社があります。

内部事情は知りませんが、個人の知恵→地元密着→全世界へ というイメージが。

一方、昨日、昨年に引き続き、また1万人解雇するメタ(Meta)社のような企業もあります。

この本、「未来企業ーレジリエンスの経営とリーダーシップ」では、キッコーマンスタイルのほうが推奨されてますね。